地元密着で長年墓石にたずさわってきた私たちだから、アドバイスできることがあります。
ご覧になりたい質問をクリックしてください。
Q1. | そもそも、お墓とは何のために建てるものですか? |
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Q2. | お墓を建てる際、どんなトラブルに注意するべき? |
Q3. | 要注意な石材店を見分けるポイントとは? |
Q4. | 信頼できる石材店を見分けるポイントとは? |
Q5. | お墓にはなぜアフターフォローが必要なの? |
Q6. | お墓を建てるまでの流れについて教えてほしい。 |
お墓が何のためにあるか、お墓の意味は何か。たずねられでもしない限りゆっくり考えることはないかもしれません。お墓とはもちろん、私たちに命を授けてくださったご先祖様を供養するものですが、それと同時に現在に感謝し、未来に向かって家族の絆を深める役割も果たしています。
家族の伝統を重ねていくシンボルとして、大切に守り伝えていきたいものですね。
日本石材産業協会が平成19年に消費者センターに実施したアンケートによると、「墓石・石材に対するクレーム」のうち最も多いのは次の3つでした。
【1】加工・施工不良
【2】解約・返金問題
【3】材質・デザイン・サイズなどが違う
「見積書を依頼しただけで、契約をしていないのに経費を要求された」(60代男性)
「訪問販売業者と墓石工事を契約したが、工事が始まらず業者と連絡が取れなくなった」(70代男性)
「夫が亡くなりお墓を購入した。墓石の契約もしたが、彫刻文字などの詳細は決めていなかったのに勝手に彫られてしまった。」(40代女性)
など、様々なクレームが寄せられています。
墓石を販売するのに特別な許可や免許は必要ありません。やろうと思えば「にわか墓石業者」になれてしまうのです。墓石を売ったら事務所を閉鎖し、売りっぱなしで連絡が取れない、といったトラブルを未然に防ぐため、石材店えらびは慎重に行いましょう。
ひとつ目のポイントは、「店舗や工場、事務所を見せたがらない」。
マンションの一室を住所にし、訪問販売のスタイルで売り込んでくるケースは要注意です。マンションの一室を拠点にしているから悪いというわけではありませんが、店舗も工場も持たない場合、他の業者に丸投げし、お墓を建てた後はアフターフォローをしないケースが懸念されます。
二つ目のポイントは、「強引な営業スタイル」。
●その場で契約を迫る
●価格の安さだけをアピールする
●在庫品を押しつける
●他店の価格を気にして気安く値引きに応じる
●全額前払いを要求する
●断ってもしつこく押しかけてくる
以上のようなケースには注意が必要です。墓石において、価格は安ければ良いという訳では決してありません。建立後も、長く大切に守り続けられ墓石選び、そしてアフターフォローも責任を持って行ってくれる業者選びを心がけてください。
●店舗や工事現場に来ることを歓迎してくれること
●店舗や工事現場が整理整頓されていること
●話をきちんと聞いてくれること
●石に詳しいこと
●宗教・仏事に詳しいこと
●考える時間を与えてくれること
●契約書・保証書を取り交わすこと
●アフターフォローをしてくれること
墓石を建てて後悔した人の多くは、「墓石を注文した石材店に一度も足を運んでいない」という共通点があります。やはり自分の目で業者に会い、顔を合わせて話をじっくりすることに勝る業者選びはありません。
墓石は建てて終わりではありません。屋外で風雨にさらされ、長い年月が経てば、どんなに立派な墓石でも傷みは当然出てきます。石そのものの傷みだけでなく、セメントや接着剤の劣化、近隣の土木工事の影響による地盤沈下、地震等により傾くこともあります。
そんな時、すぐに補修してくれる石材店を選んでおくことが肝心です。石材店との本当の付き合いは、墓石を建てた後から始まるのです。
墓地をお持ちでない場合は、まず墓地選びから始めます。
場所や雰囲気、家族の宗旨宗派などを含めて検討し、その条件に合う墓地を探します。
また、すでに候補地がある場合でも、一度石材店にご相談されることをおすすめします。なぜなら、石材店には、大々的に募集していないものの、空き区画がある墓地について情報を持っていることがあるからです。
気に入った墓地が見つかったら、墓地を購入します。一般的には永代使用料を支払い、墓地の使用権を取得します。このとき、使用規則の内容をしっかり確認しましょう。
墓地が決まったら、墓石の準備に入ります。予算をもとに石材業者と打ち合わせを行い、最終的な契約を交わします。
工事内容が決まり、契約が終わると、次はいよいよ工事です。工事中、できれば現場に足を運んでみてください。きちんとした石材店であれば工事の進み具合をしっかりと確認させてくれるものです。
お墓が完成したら、開眼供養を行い、魂入れをします。